豊田市教育委員会からの依頼を受け、７月にいじめ対応研修会の講師を務めました。これは、豊田市いじめ防止基本指針に基づく研修です。
豊田市立のすべての小中学校から代表者１名が参加され、１００名を超える先生方への講演でした。生徒さんへの講演は比較的多く行っていますが、先生方への講演、しかもいじめに特化したものはあまり経験がなかったので、どの程度までお話する必要があるのか悩みながら講演準備を行いました。
当日は、校長・教頭・校務主任・養護教諭等様々な立場の先生方に熱心に話を聞いていただきました。後日いただいたアンケートによれば好評だったようで、中には校内の職員研修の講師をして欲しいという感想もあり、うれしく思うとともに、様々な立場で現場で悩みながら対応されている先生方の悩みを改めて感じました。また、違う職種からの話ということで新たに学んでいただいたことも多かったようです。
弁護士という立場でいじめに係わろうとすると、こちらが望んでいなくても学校とは対立関係になりがちで、生徒を守りたいという気持ちは同じはずなのに･･･と悔しい思いをすることも少なくありませんでした。
現在、豊田市で公的オンブズマンである子どもの権利擁護委員を務めさせていただいている関係で、講演以外でも豊田市の教職員の方とお話をする機会も増えるとともに、同じ方向を向いているのだと考えを理解されることも増えてきました。今後も、立場は違えど子どもを大切にしたいという同じ目的をもつ者同士、一緒に研鑽していければと思います。（間宮 静香）
