9月3日・4日の2日間、自治体職員のみなさんを受講者に、
「情報公開と個人情報保護をめぐる理論と実務」と題した講義をしてきました。
私のこれまでの講義・講演の経験は、弁護士会主催の勉強会で弁護士の方を対象にしたこともありますが、ほとんどが一般市民の方を対象にしたことばかりで、自治体職員の方を対象にしたことは初めてのことでした。
また、計9時間もの時間をいただいたのですが、法科大学院での授業を除くと、1~2時間程度でお願いされることが多く、そのような長時間をいただいたのも初めてのことでした。
情報公開や個人情報保護に関する基本概念や制度・法律の概要、自治体の対応状況や特色のある条例、さまざまな問題・論点に関する審査会の答申や裁判所の判決などの理論や実務はもちろんお話ししなければならない、それに加えて、オンブズマン活動をしている弁護士として自治体職員のみなさんに考えていただきたいこともお話ししたい…などと考えてテキストをつくっていたら、かなり分厚いものになってしまい、当日の講義も、あっという間に9時間が経ってしまったという感じでした。
お伝えしようとしたことが多すぎて、受講者のみなさんは消化不良気味だったかもと少し反省しています。
私としては、講義の準備のためにいくつかの書籍・論文や答申・判決に目を通して、情報公開、個人情報保護、公文書管理の問題についてあらためて勉強するよい機会となりました。
また、講義中や講義後にたくさんご質問いただき、自治体職員のみなさんが関心を持たれていることや苦労されていることを知ることもできて、貴重な経験となりました。
またの機会をいただけたら、もう少し整理して、お話ししたいなと思っています。(浜島将周)