昨年の衆議院総選挙に関する一人一票実現訴訟(いわゆる一票の格差訴訟)について、最高裁の判決がありました。
残念ながら、明確な違憲判断は下されませんでした。
しかし、最高裁は判決文の中で、国会に対し、格差のない選挙制度整備への着実な取組みを求めています。また、衆議院に関しては、2009年の総選挙に引き続き、2回連続の「違憲状態」判断です。
違憲状態の国会議員で構成された国会が、秘密保護法などの国民主権・民主主義の根幹にかかわる法案を制定しようとしているのは、悲劇であり喜劇です。
国会には、最高裁のメッセージを重く受け止め、速やかに一人一票を実現していただきたいと思います。
濵嶌が名古屋高裁訴訟の代理人を務めていますので、新聞にコメントが掲載されました。
なお、今年の参議院通常選挙に関する一人一票実現訴訟の名古屋高裁判決が、12月18日に予定されています。こちらにもご注目ください。(浜島将周)