今国会には「能動的サイバー防御法」案が提出されており、今国会での制定が目指されています。
サイバー攻撃への対処が必要なことは間違いありませんが、本法案のような対処方法でよいのか。特に市民のプライバシー権や通信の秘密の観点から大きな懸念があります。日本弁護士連合会も慎重な検討を求める会長声明を発出し(2025年2月19日「重要電子計算機に対する不正な行為による被害の防止に関する法律案(いわゆる「能動的サイバー防御」法案)に関する会長声明」)、愛知県弁護士会も緊急シンポジウムを開催しました(2025年3月1日緊急シンポジウム「プライバシーがあぶない! 〜『能動的サイバー防御法案』を問う〜」)。
濵嶌が代表を務める「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」でも、緊急学習会「「能動的サイバー防御法案」の成立を許すな!」を開催します。総会と同じ日の午前に、同じ場所で開催します。午前・午後を通じて、是非ご参加ください。(浜島将周)
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2025年2月7日、「能動的サイバー防御法案」が閣議決定されました。この法案の中身は一体何なのでしょうか。 確かにサイバー攻撃があり、その「防御」は必要かもしれません。しかし、警察がこれまで行ってきたサイバー犯罪取締りとは全く次元が異なる法案です。
今や宇宙と並んで、陸・海・空以上の戦場となっているサイバー空間。そこでの「戦争」に向け、警察と自衛隊が連携する、他国への「能動的」な無害化措置に踏み込む…。市民のインターネット上の通信が根こそぎ監視されてしまうのではないか、他国の主権を侵害する先制攻撃を行うことになるのではないか。この法案には、およそ日本国憲法の下で許されないことが盛り込まれてしまっています。
「能動的サイバー防御法案」を一緒に学び、声を上げましょう。
【日時】
2025年3月29日(土) 10:30~12:00
【場所】
名古屋市教育館 3F研修室
名古屋市東区泉1-1-4
【講師】
中谷雄二 弁護士
※入場無料 定員100名(先着順) 会員でない方の参加も歓迎します。
チラシはこちら
※学習会の録画と資料を、後日ウェブサイトにアップする予定です。
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