最近、警察による市民の情報収集・保管・提供等について、その行き過ぎを糾弾する判決が立て続けに出されました。
ひとつは、8月30日に言い渡された名古屋市瑞穂区白龍町のマンション建設工事にかかる暴行でっち上げ事件(→名古屋白龍 住環境を守る会)の名古屋高裁判決です。高裁は、愛知県警に対し、無罪が確定した人の指紋やDNA型のデータの削除を命じました。(NHK NEWS WEB・8月30日、朝日新聞DIGITAL・8月30日)
もうひとつは、大垣市の風力発電所建設計画にかかる市民監視事件(→大垣警察市民監視違憲訴訟の勝利をめざす「もの言う」自由を守る会)の名古屋高裁判決です。高裁は、大垣署が住民の個人情報を業者に提供したことのみならず、そもそも収集したこと自体が違法だとして、岐阜県警に対し、保有する情報の抹消を命じました。(NHK NEWS WEB・9月13日、朝日新聞DIGITAL・9月13日)
いずれも画期的判決だといえるもので、大きく報道されました。
なお、いずれについても、敗訴した県は、上告を断念しました。
濵嶌が代表を務める「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」は、このふたつの判決を受けて、緊急学習会「警察による住民監視―ふたつの画期的控訴審判決―」を開催します。是非ご参加ください。(浜島将周)
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警察による住民監視の違法性が争点となった「白龍町暴行でっち上げ事件」と「大垣警察市民監視事件」の2事件について、先日、名古屋高裁にて控訴審判決が出ました。いずれも注目すべき画期的な判決です。
この度は、両事件の代理人である中谷雄二弁護士に、両判決の意義、今後の市民運動への示唆を講演していただきます。
【日 時】
2024年10月27日(日) 14:00~16:00(開場13:30)
【会 場】
名古屋市教育館 研修室
名古屋市東区泉1-1-4
・地下鉄桜通線「久屋大通」下車 1A番出口より北へ約10分
・地下鉄名城線「名古屋城」下車 3番出口より南東へ約10分
・市バス「市政資料館南」下車 西へすぐ
【講 師】
中谷雄二 弁護士(両事件代理人、「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」前共同代表)
【参加費・資料代】
500円
※どなたでもご参加いただけます。事前予約は不要です。
※ライブ配信はありませんが、後日、録画配信をします。「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」ブログからアクセスしてください。
チラシはこちら
<10.29.追記>
学習会「警察による住民監視―ふたつの画期的控訴審判決―」には、約60人の参加がありました。
講師の中谷雄二弁護士からは、ふたつの控訴審判決の意義が述べられ、それを今後に活用していくべきことが述べられました。
また、ふたつの事件の各原告らもいらっしゃって、ご発言いただきました。
「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」のブログに、学習会の報告のほか、講演の動画も掲載されています。是非ご覧ください。(浜島将周)
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