福島第一原発事故から、愛知・岐阜に避難してきた避難者が国と東京電力を訴えた福島原発事故避難者愛知・岐阜訴訟の控訴審(名古屋高等裁判所)が、11日、結審しました。(中日新聞WEB版・7月12日 、中京テレビNews WEB・7月11日)
同訴訟の第一審(名古屋地方裁判所)は、2019年8月2日、東電の責任は認めたものの、国の責任を認めない判断をしました。これを不服として、原告避難者らが控訴しました(東電も控訴)。
控訴にあたり、原告避難者らの一部が、「だまっちゃおれん 原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜原告団」を結成し、弁護団も新たに結成しました。濵嶌は、この新たな弁護団に加わり、控訴審から訴訟にかかわっています。
だまっちゃおれん原告・弁護団は、引き続き東電のみならず国の責任も追及することに加え、もう二度と同じような原発事故による被害を発生させないとの思いから、脱原発を前面に掲げ、また、被曝を避ける権利が憲法上の権利であると主張しています。
昨年6月17日、残念ながら最高裁が国の責任を認めない判断をしましたが(当ブログ2022年6月19日「原発事故、最高裁は国の責任を認めず」)、その判断の誤りを正すべく、原告・弁護団は訴訟に臨んできました。
7月11日の結審法廷では、従来の弁護団から60分、だまっちゃおれん弁護団からも60分、名古屋高裁の裁判官に対し、なぜ国の責任が問われなければならないのかなどを口頭で訴えてきました。濵嶌も、福島県白河市からの避難者家族のこの十年余の思いを、代理して訴えてきました。
判決言渡期日は、11月22日(水)午前11時に指定されました。
是非、ご注目ください。(浜島将周)
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