緑オリーブ法律事務所ブログ

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 昨日2月1日、名古屋高等裁判所において、福島原発避難者訴訟の控訴審第1回口頭弁論期日がありました。
 法廷では、原告のうちの2人が意見陳述し、新聞・テレビでも大きく取り上げられました。
中日新聞:
 https://www.chunichi.co.jp/article/195190
毎日新聞:
 https://mainichi.jp/articles/20210201/k00/00m/040/208000c
NHK:
 https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210201/3000015072.html
メ~テレ:
 https://www.nagoyatv.com/news/?id=004903


 この訴訟は、全国約30係属している、避難者訴訟のひとつです。愛知・岐阜・静岡に避難した42世帯128人が、2013年、国と東京電力に対し、損害賠償を求めて提訴しました。
 昨年8月に言い渡された名古屋地裁判決は、国の責任を認めず、東電は無過失責任にとどめ、原告109人に一人あたり最大100万円の慰謝料を認めるにとどめ、原告19人の請求は棄却しました。

 認められた慰謝料金額の低さもさることながら、国の責任が認められなかったことは到底容認できません。国は、危険性の高い原発というシステムを国策として推進し、また、原発の設置・運転を監督する立場にあったのですから、原発事故に対して、東電ばかりでなく、国の責任も当然、認められなければなりません。
 一審判決に対し、国の責任が認められないのは納得いかないとし、原発事故の被害は被曝・汚染であり、強制的被曝は人権侵害であると考える7世帯23人の原告が、新たに原告団=「だまっちゃおれん!原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜」を立ち上げました。ふたつの原告団で、名古屋高裁訴訟はたたかわれます。
 濵嶌は、このだまっちゃおれん原告団に誘われ、控訴審から弁護団に加わりました。


 「だまっちゃおれん!原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜」のFacebookはこちら
 「原発事故避難者の会・愛知」のFacebookはこちら


 みなさまのご支援を、よろしくお願いいたします。


 なお、控訴審第1回口頭弁論当日の朝刊に、だまっちゃおれん原告団のおひとりの、訴訟に向けた思いを取材いただいた記事が掲載されました。(中日新聞WEB版・2月1日
 また、ウェブ上では記事を見つけられませんでしたが、翌日の朝日新聞の朝刊には、意見陳述した原告2人の意見要旨が掲載されました。
 これらもあわせてご覧ください。(浜島将周)


 


― 緑オリーブ法律事務所は名古屋市緑区・天白区・豊明市・東郷町を中心にみなさまの身近なトラブル解決をサポートする弁護士の事務所です ―

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