緑オリーブ法律事務所ブログ

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 愛知県弁護士会では、日本弁護士連合会との共催で、ジャーナリストの安田純平さんをお招きして講演会を開催します。
 「何故わざわざ危険な場所に行くんですか?」、そう疑問に思われる方もいるでしょう。「危険だと分かっていて行ったのだから、何かあっても自己責任では?」、そういう意見もよく耳にします。それでも紛争報道を続ける重要性を通して、秘密保護法や共謀罪法の制定でますます息苦しくなる日本社会の今を考えます。是非ご参加ください。(浜島将周)



真実への強いまなざし
 戦前、治安維持法や軍機保護法は、市民の無関心や適用拡大を求める「空気」を背景に猛威を振るい、国を戦争に導きました。今は、アルゴリズムによるニュース配信やフェイクニュースの拡散、排外主義をあおる報道などによって、現代の治安維持法ともいえる共謀罪や秘密保護法が、再び市民の自由を踏みにじる危険が高まっています。知らないうちにとんでもない社会になってしまった、とならないためにも、市民が真実を知ることの大切さを知る―今回は、ジャーナリストの安田純平氏をお招きし、なぜ紛争報道をするのか、といったお話をとおして、事実を知り、語ることの重要さを再認識します。


【講  師】
 安 田 純 平(やすだ・じゅんぺい)氏
 ジャーナリスト。
 1974年、埼玉県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、信濃毎日新聞社に入社。在職中にアフガニスタンやイラクを取材。2003年に退社し、フリージャーナリストに。中東や東南アジア、東日本震災などの取材を行う。04年、日本人3人が人質にされた背景を見るためイラクのファルージャ周辺を取材中、武装勢力に拘束されるが3日後に解放。07年には内戦状態で取材困難となったイラクに入国して取材するため、イラク軍関連施設で料理人として働きながら取材をし、「ルポ 戦場出稼ぎ労働者」(集英社新書)を記す。12年、シリア内戦を取材。15年6月、シリア取材のためトルコ南部から入ったところで武装勢力に拘束され、18年10月、3年4か月ぶりに解放された。近著に「シリア拘束 安田純平の40か月」(ハーバー・ビジネス・オンライン編/扶桑社)がある。


【日  時】
 2019(令和元)年11月16日(土)
   午後1時30分~午後4時 (開場:午後1時)


【場  所】
 東別院ホール
   名古屋市中区橘2-8-55 東別院会館3階


【参加費等】
 入場無料・予約不要・先着順(定員400名)


【お問合せ】
 愛知県弁護士会事務局第2課人権・法制係
   ☎(052)203-4410


チラシはこちら


<11.26.追記>
 遅くなりましたが、ご報告です。
 危険を冒してまで紛争取材をしなくても、十分に情報はある、あるいは、そこまでの情報は必要でない、などという声も聞かれる昨今、それでも、日本人ジャーナリストが、日本人の観点で、現地を取材し、事実を届けることの重要性を、安田さんからお聞きすることができました。
 中日新聞が報告記事を掲載してくださいました。


 


 

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